株式市場が不安定なときこそ投資を勉強しよう

株式投資

日米株式市場が今年下がって4/7にとりあえず底を打ち、少し上昇していますが、まだまだ油断できない状況です。
トランプ大統領が関税を含めどう出るのか分からず、みんなが振り回されている状態が続いています。

去年の株式市場も急落はありましたが、すぐに値を戻したのでよかったですが、今年は不確実性が高いのですぐには戻らないかもしれません。

こういった時はしっかり積み立て投資をしたり、少しずつ安値を拾っていくことが大事です。
そしてこの不安定な相場が長期化しても乗り越えられるようにしましょう。

そう、こういう時に慌てず投資の勉強をしておくと将来いいリターンに繋がると思います。

なので私も前に読んだ本で、苦瓜達郎さんの「ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること」という本をもう一度読んでみたところ、この本のすごさを再確認しました。

苦瓜さんは日本の中小型株のファンドマネージャーで、ざっくりいうと個人や企業などから資金を預かって、そのお金を運用する「投資のプロ」です。
この本を読むとこの方が長年結果を出し続けている理由がわかります。
この本は参考になるところが多すぎて全部言えませんので、その中でいくつか選んで書きます。
ぜひ皆さんはこの本を読んでみてください。

「気絶投資法」ができる人は強い
個人投資家の場合、自分が買いたいときに買い、売りたいときに売れるので「本来の企業価値と比較して、株価が割安であれば買う」という方法で「十分に割安だ」と判断できたらすぐ買っていいでしょう。
そして買った後は、株を買ったことをさっぱり忘れてしまうことをお勧めします。

株価というのは、日々追いかけていても、あまり実りのあるものではありません。 

それよりは、人生の貴重な時間を株式市場に惑わされることなく有意義に活用し、1年なり2年なり経ったところで、「そういえばあの銘柄どうなったかな」と思い出して株価を確認し、そこでまた次の投資戦略を考える…というくらいのスタンスで臨むほうが、心身の健康のためにも良いのではないかと思います。

さらに言えば、個人投資家が株式投資で勝つには、株式市場がボロボロになった時に買い、そのまま気絶したようにそのことを忘れてしまうのが、「王道」です。
これを私は「気絶投資法」と呼んでいます。

まさに恐るべし、「気絶投資法」!なかなかできないんですよね、これ。

勝負事では割り切ることが重要
私の投資法を参考に中小型株投資をする場合は、大前提として、ある程度は楽観的であることが必要だと思います。
これは言葉を換えれば、「マーケットを信頼すること」が求められるということです。

株式投資に限らず、世の中のことはすべて、予想し尽くすことなどできません。

分からないことだらけの中で、リスクのあるところにお金を投入するのですから、ある種の「あきらめ」を最初に持っておくべきだというのが私の考えです。

そして、「自分が間違う可能性がある」ことを前提とすれば、投資に充てるお金は当然、余裕資金であるべきです。

投資には、勝負事という側面があります。
「勝負事」という観点に立てば、「迷ったら損」というのが私の考えです。

勝負の世界では、「迷っているだけの状態には何のメリットもなく、傍迷惑なだけだ」といわれます。
これはあらゆる勝負事に共通の考え方です。

たとえば、同じ問題について考え続けたあげく、答えが出ない場合、少なくともそれは「今は考えるべきではない」のです。答えが出ない以上、状況が大きく変わらない限り、考えるのはやめたほうがいいのです。

解決策を見出しようがないことについて長々と悩むタイプの人は、あまり勝負事には向かないといえます。そこは割り切って「いったん置いておく」ことができるかどうかが、勝負強さにつながります。

株式投資においても、一度「これは合理性がある」と思うルールを見つけたら、迷わず、それを実践し続けることが、勝ちを目指すことにつながると思うのです。

すごくないですか?いるんですよ、株式市場にはこういう猛者が。
私がこういう人と対峙することになったら、平謝りして命乞いですね。
そして「そんな根性はないけど荷物持ちさせてください」って感じです。
ここに書かれていることは投資だけじゃなく人生にも言えることだと思います。

5年でも10年でも待てる「信念」
私は「株式市場には、株価を正しい方向に向かわせて、本来あるべき適正な水準に戻す『引力』がある」と信じています。

この信念に基づき、私は「適正と考えられる株価よりも割安に放置されている銘柄を買い、適正水準になるのを5年でも10年でも待つ」という投資スタイルで運用に臨んできました。

このスタイルは、私がファンドマネージャーになってから現在まで一貫しています。
売買のタイミングは一切考えません。実際に、10年以上保有し続けている銘柄もあります。

読者の皆さんの多くは、株式投資というのは売買のタイミングが重要だと考えているかもしれません。そういった投資スタイルも一つの流儀であり、タイミングを計って株を売買する手法を私も否定しません。
しかし「割安かどうか」に注目して株式投資するなら、タイミングについては考えるべきではないという結論にならざるを得ないのではないかと思います。

『引力』『適正水準になるまで5年でも10年でも待つ』『売買のタイミングは、一切考えません』
しびれましたね~、中々言えませんよ、こんなセリフ。

マーケットは今すぐ儲けたい人ばかりなんですよ。
だからこそ5年でも10年でも待てる信念には敵わないんです。

今回の急落でサクッと儲けてやろうと思った自分が少し恥ずかしいです。
まだまだ頑張って投資を勉強せねばと思った次第です。

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